令和元年度　南生協病院の診療実績

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 133 30 134 236 355 471 878 1627 1362 498

60～90歳までの患者さまが大多数を占めています。
近隣の社会福祉施設などに入所されている方の入院もよくみられます。

診断群分類別患者数など（診療科別患者数上位5位まで）

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内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 223 2.08 2.63 0 65.88
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 221 29.07 20.84 8.6 84.9
050130xx99000x 心不全 144 22.02 17.71 2.08 84.99
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 101 2.28 2.03 0 54.86
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 92 2.04 3.01 1.09 67.46

大腸内視鏡にて良性腫瘍を切除し、短期間入院される患者様の数がもっとも多い。次いで、誤嚥性肺炎・心不全の患者様が多い。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)		 平均
在院日数
(全国)		 転院率 平均年齢
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 41 1 2.15 0 2.1
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 18 4.78 6.19 0 2.33
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 10 1.3 2.48 0 7
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 9 2.78 5.39 0 6.56
0400801199x00x 肺炎等（1歳以上15歳未満） 6 5.5 5.69 0 2.83

食物アレルギーの検査入院を行っているため件数が多い。次いで、急性気管支炎・ウイルス性腸炎の患者様が多いが日常生活のなかで状態が悪化したものが主となる。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） 86 5.33 4.85 0 64.2
060150xx03xxxx 虫垂炎 48 5.98 5.45 0 44.85
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 47 7.47 7.13 0 58.87
060040xx99x60x 直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍 46 4.26 4.36 0 70.33
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 40 10.73 8.89 0 73.7

>虫垂炎・鼠径ヘルニアの入院が多く、虫垂炎は緊急入院が多くを占めています。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 61 33.89 25.94 59.02 78.2
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 58 27.81 19.40 29.31 79.71
160800xx99xx0x 股関節・大腿近位の骨折 23 33.83 14.43 4.35 89.22
160980xx99x0xx 骨盤損傷 15 21.8 19.59 2.0 77.6
160760xx97xxxx 前腕の骨折 14 3.07 5.54 0 57.07

大腿骨または大腿骨付近の骨折が多く、平均年齢も高く、高齢者に多くみられる疾患です。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 55 25.44 19.06 20 30.58
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 18 12 9.71 0 46.78
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 16 3.38 3.13 0 47.19
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 12 2.5 2.56 0 54.33
120140xxxxxxxx 流産 12 2 2.51 0 35.25

切迫早産の入院が多く、安静が必要になるため比較的長期間の入院になる傾向があります。
出産（自然分娩）は保険診療に含まれないため、件数には入っていません。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 361 1.95 2.78 0 75.37
020220xx97xxx0 緑内障 41 2 7.53 0 71.46
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 15 2.93 6.71 0 70.8
100070xx97x000 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 11 1.82 11.21 0 66.09
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 6 1.83 3.10 0 79.5

白内障での入院が多く、手術を多く行っています。
眼科入院は比較的短期間での退院となります。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 11 6.55 5.45 0 34.09
030400xx99xxxx 前庭機能障害 8 6.13 5.01 0 70
030390xx99xxxx 顔面神経障害 7 8.71 9.13 0 65
030428xxxxxxxx 突発性難聴 6 7.83 8.93 0 64.67
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 5 2 2.03 0 53.2

耳鼻咽喉科での入院は多くありませんが、扁桃周囲膿瘍の入院が前年度より多くなっています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
080010xxxx0xxx 膿皮症 30 14.13 12.55 0 69.83
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 8 9.38 9.00 0 73.75
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） 2 2 4.67 0 70
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 2 37 46.78 50 64.5
080250xx99x1xx 褥瘡潰瘍 2 10 35.11 0 79

皮膚科主科での入院は多くありませんが、上記の皮膚疾患の他に褥瘡の重症化、褥瘡からの感染にて入院される方もいます。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 54 2.06 2.49 0 68.94
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 30 6.8 7.07 0 74.53
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 19 2 2.64 0 47.42
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 15 1.3 12.58 0 75.07
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 10 7.1 8.98 0 66

「腫瘍」の入院が多くを占めています。次いで、上部尿路疾患に該当する「腎臓または尿路感染症」です。

初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 31 9 15 41 16 1 1 7,8
大腸癌 41 56 28 90 31 6 2
乳癌 24 58 17 13 2 6 1 7,8
肺癌 3 16 10 42 12 1 1 7,8
肝癌 3 4 0 2 14 10 2

2019年度の部位別の初発5大癌のUICC病気分類並びにに再発患者数を集計しました。

stageI…
早期発見といわれる段階。癌の腫瘍が少し広がっているが、筋肉の層までで留まっており、リンパ節に転移はしていません。
stageⅡ…
癌の腫瘍が筋肉の層より深く広がっている。または、癌の腫瘍は広がっていないがリンパ節に転移している状態。
癌の広がりやリンパ節に転移しているかどうかにより治療は異なります。選択肢はStageⅠより少なくなります。
stageⅢ…
癌の腫瘍が広がっており、リンパ節にも転移がみられる状態。
手術で腫瘍切除しての根治治療より、化学療法・内分泌療法など薬の治療が中心となってきます。
また、5年生存率もStageⅢ以上になると大きく下がります。
stageⅣ…
癌の腫瘍が原発部位を超えて、多臓器への転移がみられる状態。
治療内容は限られてきており、症状緩和を行うために癌の痛みを軽減するための薬を使用することもあります。

※リンパ節転移の有無がStageⅠとStageⅡを大きく分けるポイントとなります。
胃癌、大腸癌、肺癌はかなり進行した状態で発見されることが多く、乳癌は比較的早期の段階での発見が多くみられます。

成人市中肺炎の重症度別患者数など

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患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 39 8.82 51.28
中等症 143 14.42 79.84
重症 43 23.44 85.14
超重症 9 25.11 86.33
不明 0 0 0

肺炎では、重症度が高くなるほど平均年齢も上がってきます。
肺炎患者では高齢者がほとんどを占めています。

脳梗塞の患者数など

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 30 23.47 79.07 24.32
その他 7 22.29 77 13.51

傷病による障がいのリハビリのため、回復期病院へ転院される方が多くみられます。

診療科別主要手術別患者数など（診療科別患者数上位5位まで）

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内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 220 0.12 1.08 0 66.09
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ） 61 1.56 2.98 1.64 67.56
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 59 2.36 2.51 0 73.2
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 42 5.38 180.7 2.38 79.57
K6872 内視鏡的乳頭切開術（胆道砕石術を伴う） 32 3.84 12.75 0 79.47

便潜血で陽性となった方に対して、内視鏡検査を行いポリープの切除を行った方が最も多くなっています。
心房細動に対しての経皮的カテーテル心筋焼灼術も積極的に行い、経皮的冠動脈ステント留置術の多くは狭心症の方に対し心臓の血管の拡張を目的としてステントと呼ばれる金属を入れる手術も行っています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 83 3.35 5.06 0 60.84
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 77 1.12 3.13 0 62.96
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 45 0.78 4.31 0 43.67
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 37 0.14 2.27 0 63.81
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 28 2.04 7.89 0 68.18

胆嚢結石症、胆嚢ポリープの症状の方や鼠径ヘルニアに方に対して、腹腔鏡による手術を行っています。
画像を見ながら腹壁に貫通させたトロッカーを通して、鉗子類を腹腔内に挿入して行う手術です。
腹壁を損傷させないことから、術後の疼痛が軽く、入院期間や回復期間も短縮し、美容的に優れているので手術の適応がある方にお勧めしています。
腹腔内に高度の癒着や重症の炎症がある方には適応外で、他の術式が検討されます。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） 44 5.27 23.2 54.55 77.07
K0811 人工骨頭挿入術（股） 22 7.05 34.59 63.64 77.18
K0462 骨折観血的手術（前腕） 18 1.17 7.72 0 61.61
K0821 人工関節置換術（膝） 12 1.92 33.67 8.33 76.75
K0483 骨内異物（挿入物を含む）除去術（下腿） 7 0.71 7.86 0 54

骨折観血的手術が多くを占めており、大腿部の手術に関しては年齢が高い方が多くみえます。
人工骨頭挿入術とは、大腿骨が折れ再びつなげることが難しい方に対して行われます。骨盤のくぼにみは大腿骨の一部（骨頭）がはまっています。この骨頭を取り出し、人口の骨頭と入れ替える手術です。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K9091ｲ 流産手術（妊娠１１週まで）（手動真空吸引法） 22 0.64 0.05 0 34.36
K861 子宮内膜掻爬術 18 0.56 0.44 0 51.67
K877 子宮全摘術 17 3.06 7.59 0 48.82
K867 子宮頸部（腟部）切除術 16 1.31 1.06 0 47.19
K9061 子宮頸管縫縮術（マクドナルド法） 11 9.27 0 0 36.09

流産手術は、妊娠初期に胎児の心拍が確認できず手術となった方です。
子宮内の組織が良性か悪性か判断するために子宮内組織を採取する子宮内膜掻爬術も行っています。
その他、予定日より早い段階での分娩を回避するために子宮頸管縫縮術（マクドナルド法）も医師の判断により行っています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他） 376 0.04 0.93 0 75.11
K2682 緑内障手術（流出路再建術） 36 0 0.94 0 72.11
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 30 0.07 1.87 0 70.23
K2193 眼瞼下垂症手術（その他） 7 0 0.71 0 79
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術（その他） 7 1.29 3.29 0 62.57

白内障に対する水晶体再建術が圧倒的に多くなっています。
片眼ずつ1泊2日で2週間程度の間を空けて行われる方が多いですが、希望によっては日帰り手術や1週間程度の入院期間で両眼の手術を行うなど対応しています。
糖尿病性網膜症や硝子体出血や混濁の症状がある方には、硝子体茎顕微鏡下離断術も行っています。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 1 0 5 0 48

外来診療が中心となっているため、手術件数は少ない。必要に応じて実施しています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 30 0.1 5.7 0 74.53
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 19 0 1 0 47.42
K7812 経尿道的尿路結石除去術（その他） 7 0 2.29 0 48.43
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 5 .08 12.6 0 58.6
K800-2 経尿道的電気凝固術 5 2.6 20.4 0 82

腎・尿管結石の方への対応が手術の大部分を占めています。

その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 3 0.05
異なる 8 0.14
180010 敗血症 同一 10 0.18
異なる 8 0.14
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 1 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.21
異なる 5 0.09

播種性血管内凝固症候群(DIC)・・・本来、血管内では血液が凝固しないような仕組みをもっていますが播種性血管内凝固症候群は、様々な重症の基礎疾患※(1)のために過剰な血液凝固反応が起こり、全身の血管内で小さな血栓が多発して臓器不全、出血傾向がみられる予後不良の疾患です。
※(1)重篤な基礎疾患：悪性腫瘍（癌）、肺血症、外傷、熱傷をはじめ様々な重症疾患が原因となる可能性があります。

敗血症・・・肺炎、腎盂腎炎など生体（臓器）のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な感染症所を引き起こす症候群です。また、悪性腫瘍の化学療法によって免疫力が低下した場合に合併することがあります。症状は、悪寒・著しい発熱・倦怠感・鈍痛・認識力の低下や臓器障害、血圧低下も見られます。また、進行すれば錯乱などの意識障害をきたすこともあります。

その他真菌感染症・・・免疫力が低下しているときに真菌（カビ）が体内に入り込んで感染したり、皮膚に付着して感染する疾患です。代表的な病名ではカンジタ症、アスペルギルス症、肺真菌症などがあり、抗真菌薬を使用して治療を行います。

手術・処置などの合併症・・・手術・処置後に創部より感染がおこったり、手術・処置を行ったことが原因で新たに治療が必要になった場合のことを示しています。

※上記図の入院契機「同一」とは、入院と決まった際の主病名と退院時の主病名が同じ病名であること。「異なる」とは、入院時の主病名と退院時の主病名が違う病名であること。入院時と退院時の病名が異なる理由として、入院時に診断された病名よりも入院してから新たに発症した疾患を中心に治療を行った場合や、入院後に病気の原因が発見され、その疾患を中心に治療を行った場合に入院時と退院時で病名が「異なる」場合があります。

関連サイト
医療法における病院などの広告規制について（厚生労働省）