2016年度 南生協病院の診療実績

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 108 63 191 337 477 497 1185 1767 1516 500

平成28年度中に当院を退院した患者さまを年齢階級別に集計いたしました。
60~90歳までの患者さまが大多数を占めています。
近隣の社会福祉施設などに入所されている方の入院もよくみられます。

診断群分類別患者数など(診療科別患者数上位5位まで)

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 203 23.65 21.25 9.36 81.35
050130xx99000x 心不全 201 19.89 17.95 3.48 80.48
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 110 2.75 3.06 3.64 66.65
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 97 19.69 12.43 6.19 79.1
0400801499x001 肺炎など(市中肺炎かつ75歳以上) 94 16.74 13.60 5.32 82.95

肺炎、気管支炎での入院は、約70%が75歳以上の方である。日常生活の中で状態が悪化したもの。
心不全は、約80%が75歳以上の方であった。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 19 4.84 6.02 0 1.84
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 11 4.18 5.50 0 4.82
0400801199x00x 肺炎など(1歳以上15歳未満) 10 4.8 5.79 0 4.3
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 - - 5.50 - -
030270xxxxxxxx 上気道炎 - - 4.83 - -

入院となっているのは、当院産婦人科での出生後の呼吸管理・血糖管理や、黄疸などの対応。
肺炎、急性気管支炎では、日常生活の中で状態が悪化したものが主である。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 77 3.14 4.48 0 69.29
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 72 3.15 4.41 0 72.44
060150xx03xxxx 虫垂炎 37 6.76 5.60 0 41.46
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 36 7.5 7.89 0 52.56
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 34 9.44 9.08 0 73.74

外科入院で多いのは「結腸がん」「直腸肛門」に対する手術です。
虫垂炎、鼠径ヘルニアの手術も多数占めています。
虫垂炎は緊急入院がほとんどをしめています。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 125 33.7 27.63 49.6 82.09
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 49 21.69 20.57 30.61 81.31
071030xx99xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 17 18.71 10.31 5.88 53.94
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 12 32 24.42 0 68.33
160980xx99x0xx 骨盤損傷 12 34 20.45 41.67 77.58

整形外科の入院で一番多いのは大腿骨または大腿骨付近の骨折であり、平均年齢は82.09歳と高齢者に多くみられる疾患です。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 82 29.09 20.79 3.66 31.45
120140xxxxxxxx 流産 37 2 2.43 0 34.19
120160xx99xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 20 5.8 7.49 5 31.45
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 15 14.07 12.76 0 32.53
120180xx02xxxx 胎児および胎児付属物の異常 14 8.21 8.49 0 33.36

出産(自然分娩)はこちらの件数にはいっていませんが、産婦人科入院では切迫早産の入院が多くなっています。
切迫早産においては安静が必要になるため比較的長期的な入院になる傾向があります。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020220xx97xxx0 緑内障 11 7.55 9.15 0 65.36
020240xx97xxx0 硝子体疾患 - - 7.01 - -
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 - - 7.72 - -
020350xx97x0xx 脈絡膜の疾患 - - 8.49 - -
100070xx97x000 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。
末梢循環不全なし。)
- - 11.39 - -

眼科入院は比較的短期間で退院される傾向があります。
また、1つの疾患に偏らず、さまざまな疾患で入院されています。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030390xx99xxxx 顔面神経障害 14 9.07 9.60 0 52.93
030425xx99xxxx 聴覚の障がい(その他) 12 8.17 8.44 0 52.58
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - 5.24 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、
急性咽頭喉頭炎
- - 5.50 - -
030270xxxxxxxx 上気道炎 - - 4.83 - -

耳鼻咽喉科は入院数が多くありません。
扁桃炎、急性咽頭喉頭炎が一番多い疾患となっています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080011xx99xxxx 急性膿皮症 - - 11.97 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.96 - -
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷など - - 4.19 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) - - 8.78 - -
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 - - 23.37 - -

皮膚科主科での入院は多くありませんが、上記皮膚疾患の他にも褥瘡の重症化、褥瘡からの感染にて入院加療される方もいらっしゃいます。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 29 5.72 7.44 0 72.72
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 15 2 2.82 0 53.4
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 11 10.55 8.83 0 70.09
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 - - 5.83 - -

泌尿器科入院の疾患で一番多いのは上部尿路疾患に該当する「腎臓または尿路の感染症」です。

初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん 19 16 19 33 51 5 1 7
大腸がん 11 55 72 121 124 82 1 7
乳がん 30 35 4 8 19 11 1 7
肺がん 4 3 5 74 71 3 1 7
肝がん 3 2 2 2 15 11 1 7

平成28年度の部位別の初発5大がんのUICC病期分類ならびに再発患者数を集計いたしました。

stageI…
早期発見といわれる段階。がんの腫瘍が少し広がっているが、筋肉の層まででとどまっており、リンパ節に転移はしていません。
治療の選択肢も比較的多く、手術によって切除も可能です。5年生存率も高いです。
stageⅡ…
がんの腫瘍が筋肉の層より深く広がっている、または、がんの腫瘍は広がっていないがリンパ節に転移している状態。
がんの広がりやリンパ節に転移しているかどうかによって治療は異なり、また選択肢はstageⅠよりも少なくなります。
stageⅢ…
がんの腫瘍が広がっており、リンパ節にも転移がみられる状態。
手術で腫瘍切除しての根治治療より、化学療法・内分泌療法など薬の治療が中心となってきます。また5年生存率もstageⅢ以上になると大きく下がります。
stageⅣ…
がんの腫瘍が原発部位を超えて、他臓器への転移がみられる状態。
治療内容は限られてきており、症状緩和をおこなうために、がんの痛みを軽減するための薬も使用することもあります。

※リンパ節転移の有無がstageⅠとstageⅡを大きく分けるポイントとなります。
胃がん、大腸がん、肺がんはかなり進行した状態で発見されることが多く、乳がんは比較的早期の段階での発見が多くみられます。

成人市中肺炎の重症度別患者数など

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 81 9.98 51.93
中等症 227 19.13 81.85
重症 17 25.59 84.59
超重症 10 23.1 84.5
不明 0 0 0

肺炎では重症度が高くなるほど平均年齢も上がってきます。
肺炎患者では高齢者がほとんどを占めています。

脳梗塞のICD10別患者数など

ICD10 傷病名 発症日
から
患者
平均在院
日数
平均
年齢
転院
G45$ 一過性脳虚血発作
および関連症候群
3日以内 25 7.12 73.24 11.54
その他 1 20 87 0
G46$ 脳血管疾患における
脳の血管(性)症候群
- 0 0 0 0
I63$ 脳梗塞 3日以内 70 21.97 78.4 23.38
その他 7 21.86 76.14 2.6
I65$ 脳実質外動脈の閉塞および狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
- 0 0 0 0
I66$ 脳動脈の閉塞および狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
- 0 0 0 0
I675 もやもや病
<ウイリス動脈輪閉塞症>
- 0 0 0 0
I679 脳血管疾患,詳細不明 - 0 0 0 0

脳梗塞の患者数が最多となりました。
傷病による障がいのリハビリのため、回復期病院へ転院される方が多くみられます。

診療科別主要手術別患者数など(診療科別患者数上位5位まで)

内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 318 0.25 1.19 0 64.08
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 65 1.37 5.57 0 70.17
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 46 17.7 30.61 15.22 80.02
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 41 22.27 28.46 26.83 77.93
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 33 1.67 3.7 0 64.48

平成28年度、内科の手術上位5位を集計いたしました。
便潜血検査で陽性となった方に対して、内視鏡検査をおこないポリープの切除をおこなった方が、内科の手術で最も多くなっています。
経皮的冠動脈ステント留置術とは、多くは狭心症の方に対し心臓の血管の拡張を目的としてステントと呼ばれる金属を入れる手術です。他に心房細動に対しての経皮的カテーテル心筋焼灼術も33件あり積極的におこなわれています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 59 1.12 3.95 0 63.81
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 55 2.09 6.56 0 59.55
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 34 0.65 2.68 0 64.85
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 30 0.63 1.9 0 70.6
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 4.57 15.14 4.76 71.14

平成28年度、外科の手術上位5位を集計いたしました。
胆のう結石症、胆のうポリープの症状の方や鼠径ヘルニアの方に対して、腹腔鏡による手術をおこなっています。画像を見ながら腹壁を貫通させたトロッカーを通して、鉗子類を腹腔内に挿入しておこなう手術です。腹壁を損傷させないことから、術後の疼痛が軽く、入院期間や回復期間も短縮し、美容的に優れているので、手術の適応がある方にお勧めしています。腹腔内に高度の癒着や重症の炎症がある方には適応外で、他の術式が検討されます。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿) 99 4.95 26.82 51.52 81.25
K0811 人工骨頭挿入術(股) 33 6.55 26.97 36.36 80.03
K0462 骨折観血的手術(前腕) 17 3.88 11.47 17.65 67.06
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 15 1 4.47 0 50.87
K0821 人工関節置換術(股) 12 2.58 29.25 0 68.42

平成28年度、整形外科の手術上位5位を集計いたしました。
上位に骨折観血的手術が大多数占めており、大腿部の手術に関しては平均年齢が高い方が多くみえます。
人工骨頭挿入術とは、大腿骨が折れ再びつなげることが難しい方に対しおこなわれます。骨盤のくぼみには大腿骨の一部(骨頭)がはまっています。この骨頭を取り出し、人工の骨頭と入れ替える手術です。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 36 0.97 0.03 0 34.22
K9061 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) 19 6.84 19.89 5.26 31.95
K867 子宮頸部(腟部)切除術 18 1.11 1 0 40.94
K861 子宮内膜掻爬術 16 0.06 0.5 0 54
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 12 2 8.33 0 49.92

平成28年度、産婦人科の手術上位5位を集計いたしました。
流産手術は、妊娠初期に胎児の心拍が確認できず、後日、手術となった方です。
また子宮内の組織が良性か悪性か判断するためのに子宮内組織を採取する子宮内膜掻爬術も実施しております。
その他、予定日より早い段階での分娩を回避するために子宮頸管縫縮術(マクドナルド法)も医師の判断によりおこなっております。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821 水晶体再建術
(眼内レンズを挿入する場合)(その他)
317 0.04 1.45 0.32 74.3
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術
(網膜付着組織を含む)
22 0.09 5.14 0 67.41
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術
(その他)
11 0.18 3.82 0 69.18
K2684 緑内障手術
(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし)
- - - - -
K2682 緑内障手術
(流出路再建術)
- - - - -

平成28年度、眼科の手術上位5位を集計いたしました。
白内障に対する水晶体再建術が圧倒的に多く、309件の手術件数となりました。片眼ずつ1泊2日で2週間程度の間を空けておこなわれる方が多いのですが、希望によって、日帰り手術や、1週間程度の入院期間で両眼の手術をおこなうなど対応しています。
糖尿病性網膜症や硝子体出血や混濁の症状がある方には、硝子体茎顕微鏡下離断術もおこなっています。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -

耳鼻咽喉科は現在、非常勤医師で対応しているため、外来診療が中心です。手術自体の件数は少なく、必要に応じて、実施しています。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術
(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)
- - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術
(単純切除)
- - - - -
K013-21 全層植皮術
(25cm2未満)
- - - - -

皮膚科は手術自体の件数は少なく、必要に応じて実施しています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 73 0.07 1.07 0 54.3
K8036 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術)(その他)
28 0.25 4.5 0 72.71
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 - - - - -
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他) - - - - -

平成28年度、泌尿器科の手術上位5位を集計いたしました。
腎・尿管結石の方のへの対応が、泌尿器科の手術の大部分を占めています。
膀胱の悪性腫瘍に対しての手術は、60歳以降の方から対応が多くなりました。尿道から内視鏡を挿入して切除するため、開腹はおこないません。
経尿道的尿管ステント留置術とは、尿管が閉塞し排尿困難となった方に対し、尿のとおり道を確保するためにおこなわれます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 8 0.12
180010 敗血症 同一 3 0.05
異なる 21 0.32
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 0 0
180040 手術・処置などの合併症 同一 23 0.35
異なる 4 0.06

平成28年度 播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他真菌感染症、手術・処置の合併症で算定した患者数を集計いたしました。

播種性血管内凝固症候群(DIC)・・・本来血管内では血液が凝固しないような仕組みをもっていますが、播種性血管内凝固症候群は、さまざまな重症の基礎疾患※(1)のために過剰な血液凝固反応が起こり、全身の血管内で小さな血栓が多発して臓器不全、出血傾向がみられる予後不良の疾患です。
※(1)重篤な基礎疾患とは→悪性腫瘍(がん)、敗血症、外傷、熱傷をはじめさまざまな重症疾患が原因となる可能性があります。

敗血症・・・肺炎、腎盂腎炎など生体(臓器)のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な感染症状を引き起こす症候群です。また、悪性腫瘍の化学療法によって免疫力が低下した場合に合併することがあります。症状は、悪寒、著しい発熱、倦怠感、鈍痛、認識力の低下や臓器障害、血圧低下もみられます。また、進おこなすれば錯乱などの意識障害をきたすこともあります。

その他真菌感染症・・・免疫力が低下しているときに真菌(カビ)が、体内に入り込んで感染したり、皮膚に付着して感染する疾患です。代表的な病名ではカンジタ症、アスペルギルス症、肺真菌症などがあり、抗真菌薬を使用して治療おこないます。

手術・処置などの合併症・・・手術、処置後に創部より感染が起こったり、手術・処置をおこなったことが原因で新たに治療が必要になった場合のことを示しています。

※上記図の入院契機「同一」、「異なる」とは、「同一」は入院と決まった際の主病名と退院時の主病名が同じ病名であり、「異なる」とは、入院時の主病名と退院時の主病名が違う病名になった場合のことです。入院時と退院時の病名が異なる理由としては入院時に診断された病名よりも入院してから新たに発症した疾患を中心に治療をおこなった場合や、入院後に病気の原因が発見され、その疾患を中心に治療をおこなった場合に、入院時と退院時で病名が「異なる」場合があります。

更新履歴:2017年9月22日 医事サービス課

関連サイト
医療法における病院などの広告規制について(厚生労働省)